ETASと国際運転免許証の取得


       

 ETASについて
  オーストラリアに入国する際には、就労、永住目的でもなく、滞在期間が3か月未満の場合、ETAS(ELECTRIC TRAVEL AUTHORITY SYSTEM)という観光ビザの取得が必要となります。日本のパスポートを持っていると、多くの国では、ノービザで入国できるのですが、オーストラリアは数少ない観光ビザが必要な国となります。

 申請はインターネット上から行うのが最も手軽かつ安くできます。旅行代理店でも代行取得してもらえるのですが、手数料として5000円程度必要となり、経費節減のためにもできるだけ自分で手続きを行いたいものです。

 ご自身で申請を行う場合、以下のサイトから行います。申請時には、パスポートとクレジットカードを用意しておきましょう。

オーストラリア政府移民局

上記から申請を行うと、申請料は無料ですが、「システム使用料」という名目で20AU$(約1,600円)が必要となります。公式のサイトですので、安心感はありますが、この値段は少し高い気がします。

そこで、公式サイトほどの安心感はありませんが、以下の代行サービスを使えばETAS取得を安く上げることができます。

ビザコンサルティング・取得代行サービスView Grant

上記サイトから、渡航1か月以上前に申請を行うと、なんと税込み422円でETASを取得することができます。

また、有効期間は取得後1年間で、期間内なら再度申請を行うことなく何度でもオーストラリアに入国することができます。
 
通知メールのキャプチャー画像

ETASはペーパーの証明書などは発行されない


 ETASは申請後、72時間以内に電子メールなど電子的に登録完了の通知が送られてきますが、紙ベースでの証明書のようなものは、原則発行されません。

 そのため、入国ができるかどうか当日まで不安になるのですが、不安な場合は、そのメールを印刷して持っていくと良いでしょう。また、代行業者の中には、有料ではありますが、そのように不安になる方のために、業者独自の証明書を発行してくれるところもあるようです。

 左の画像は代行業者を通じてETASの登録を行った際、その業者から送られてきた登録内容のメールです。

 このような、登録内容のメールや業者独自の証明書が送られてきたときには、すみやかに内容を確認しておきましょう。もし、自身が持っているパスポートに記載されている番号や名前のつづり等に相違があると、それはすなわちオーストラリアに入国できないことを意味します。その場合、もう一度申請をやり直す必要がありますので、注意して下さい。

ETAS取得の確認は出発時の航空会社のカウンターで行われる

 ETASは原則証明書などが無く、そのような状態で初めて渡豪する場合は、オーストラリア入国時に「もし申請がちゃんとできてなくて、入国拒否されたらどうしよう。」と心配になるものです。しかし、心配は無用。あなたがオーストラリア行の飛行機に問題なく搭乗できたということは、すなわち、ETASの取得がちゃんとできていることを意味するのです。

 オーストラリアへの定期便を就航させている航空会社は、飛行機のチェックインの際、パスポート番号等を移民局のデーターベースと照合させてETASの取得ができているかをチェックします。そして、取得確認後に航空券の発行をしてくれるのです。

 つまり、逆に言いますと、ETASの取得をしていなければ、そもそもオーストラリア行の飛行機には搭乗することができません
 


 国際運転免許証について
 
  日本国内で車の運転をする場合、当然のことながら「運転免許証」が必要です。もちろん、海外でもそれぞれの国で免許制度があるのですが、「ジュネーブ交通条約」に加盟している国であれば、日本の免許証に加え、国際運転免許証を合わせて持っていれば、条約加盟国なら、日本と同じように車を運転することができます。

 ジュネーブ交通条約に加盟している国・地域

 もちろん、オーストラリアもこのジュネーブ交通条約加盟国であり、国際運転免許証を持っていれば、運転することができます。
取得方法

 日本の運転免許さえ持っていれば、各都道府県にある免許センターでの簡単な手続きで即日交付してくれます。申請から交付までの時間も約30分〜1時間ですから、お近くに免許センターが無い場合などを除き、免許センターで取得するのをお薦めします。

 もちろん、国際運転免許証は近くの警察署でも交付してくれますが、その場合、交付まで10日〜2週間程度かかるので、それを見越したうえでの申請が必要です。

 ところで、この国際運転免許証、有効期限がたった1年しかありません。そのため、気分的な問題にすぎませんが、私はできるだけ出発間際に取得するようにしています。


国際運転免許証
申請時に必要なもの
 
国際運転免許証を取得しようとする際、申請時に必要なものは以下のとおりです。

○6か月以内に撮影した顔写真(縦5p×横4pのもの)
○日本の運転免許証
○手数料2400円
○国際運転免許証の取得経験がある場合は、前回交付された国際運転免許証
○パスポート又は海外渡航を証明する文書