KIMUKAZU 様の作品

KIMUKAZU (2022/02/02)

・撮影地(都道府県): 東京

・使用した望遠鏡: スコープテック, 5cm, F16

・使用したカメラ: SVBONY, SV305

・その他の機材: ポルタ経緯台

・撮影&画像処理に関する情報:
画像、4倍に拡大
Gain 300, Exp. 4ms, WB(B=248 G=128 R=240), 1920×1080, RGB24, FrameCount=1000, Duration=43.888s

SharpCap4.0 キャプチャ、aviファイル
AS!3(AutoStakkert!3) 取り込みフレームの品質上位50%をスタック
RegiStax6 AS!3からの出力画像(tif)をWavelet処理
ImageMagick B画像抽出、リサイズ処理、トリミング処理、bmp→jpg変換

■事務局よりコメント(1)
 確認のため、事務局側で本作品の画角と1ピクセルあたりの広がりを計算した。その結果、画角は24.1 x 13.3 分角となり、1ピクセルあたり約0.7秒角が写る。よって、主星からシリウスBは現在11.3秒角離れているとすると、約16ピクセル離れた位置に写ることになる。投稿者様より別途オリジナルサイズの画像を提供頂き、シリウスBらしき点像の離角を測定したところ、約16~17ピクセル離れた位置にあることがわかった。ただし、画像の上が “おおよそ北” であるため、画像の回転が十分考えられ、位置角については定量的な評価が難しい。留意点として、本投稿画像はカラー画像をRGB分解し、B画像について投稿されたものとなります。
 なお口径5cm ということもあり、データの信頼性を高めるためにも、再現性の確認が必要と考え、投稿者様に引き続き同様の機材や条件で追観測をお願いしております。【2022/02/05 記】

■事務局よりコメント(2)
 投稿者様とさらなる画像検証を行った結果、本作品の点像はシリウスBである可能性が低いことがわかりました。まず画像の南北ずれについては、これとは別に撮られた画像より(周辺の8~9等の星より)、反時計回りに約8度ずれていることがわかった。このずれを補正し、本作品の点像の位置角を求めたところ、約33度となった。2022年におけるシリウスBの位置角は約64度であるため、その差は31度にも達することになる。従って、事務局としては、本作品の点像はシリウスBとしての可能性は低く、離角面での良好な結果はたまたまで、回折環かノイズが画像処理によって強調されたものではないかと考えられます。
 なお、本作品については、口径5cmという誰も手をつけない、本キャンペーンの名にふさわしい “チャレンジ (挑戦)” であることには変わりありません。よって、投稿者様のお気持ちを尊重し、ギャラリーへの掲載を継続させて頂く次第です。【2022/02/14 記】