■シリウスBは写るかな?
ちかごろ、惑星撮像用の CMOS カメラの普及で、難易度の高いシリウスBの撮影もハードルが下がってきているのではないかと思われます。そのぶん、パソコンによる画像処理技術が必要とはなりますが、前回シリウスBが最大離角となった約50年前(フィルム時代)に比べれば、一般の方が持てる機材でも撮像が可能な時代になったと言えるでしょう。
一方で、子ども向けの図鑑にも登場するシリウスBは、基礎となる画像資料としてよくNASAの画像が用いられています。本キャンペーンではシリウスBの画像資料を(博物館的に)集約するとともに、国内におけるシリウスBの基礎的な画像資料の構築を目指します。
そこで、本キャンペーンでは(玄人向けとはなりますが)、シリウスBの撮像にチャレンジされた一般の方々(+ 公開天文台や教育機関など)から、画像の投稿を広くお待ちしております。目標は少々大仰ですが、画像のクオリティに寄らず、ぜひ気軽にご投稿ください。頂いた画像は本キャンペーンページのギャラリーにて公開させて頂きます。
■適切な機材は?
現段階では、まだ「これ!」といった定番の機材をお示しすることができませんが、目安として口径20cmクラスの望遠鏡をお使い頂き、カメラは惑星撮像で定番となっている ZWO 社の ASI290 系統などの CMOS カメラが良さそうです(もちろん一眼レフやミラーレスなどのカメラでもチャレンジする価値があります)。撮影を行う場合は、必ず画像の上か下が北になるように撮影をすると良いです。これはゴーストやノイズなどと見分けるためにも重要な要素になります。
【追記: 2022/01/22】
例: 口径15cm ニュートンでの撮影例 (GINJI様) がございます。
なお、撮像したデータの画像処理は必須ではありませんが、AutoStakkert! や RegiStax6 など惑星撮像のスタンダードになっているソフトウェアを駆使すれば、シリウスBの姿をより鮮明にあぶりだすことが可能になるでしょう。
【追記: 2022/10/31】
シリウスBの撮影に関して、星ナビ12月号(2022)に記事を書かせて頂きました。宜しければ、併せてご覧ください。
■画像投稿フォーム
キャンペーンの終了に伴い、現在は受付をしておりません。
(2024/05/06 記)
画像の投稿は同じ撮影者であっても、撮影日が異なれば何回行って頂いても構いません(2021年より前の画像もOK)。作品の盗用や自然科学に反する画像の虚偽加工が認められた場合は、ギャラリーへの掲載をお断りさせて頂きます。
※ ブラウザ Internet Explore (IE) をお使いの場合、日付の入力が行えません。Edge, Firefox, Chrome, Safari など、サポートが継続されているブラウザをお使いください(2022/04/12 記)。
※画像の著作権について
ご投稿頂いた画像の著作権は個人の場合は撮影者にございます。天文台職員の方が施設の設備を用いて撮った場合、基本的には所属組織に著作権があるものとします。画像の取り扱いについて、事務局で何か留意事項がある場合は、自由記入欄でご連絡ください。
※ギャラリーへのUPについて
ご投稿頂いた画像は、数日以内にギャラリーへアップロードさせて頂きます。運営の都合上、タイムラグがあることを予めご了承頂けますと幸いです。